シン・ウルトラマン前に把握しておきたい初代ウルトラマン作品(前編)
今回、シン・ウルトラマンを観るにあたって予備知識として初代ウルトラマンを観ておきたい。
でもどの回を観たらいいの?と思っている方のために、
ウルトラマンオタク歴40年以上の私Y-o-ZEROが(←何の自慢だ)解説します。
これを知っておけばオタクの人と一緒に話ができますよ。(え?やりたくない?まあそう言わずに(^^)/
まずは必須キャラ登場9作
シン・ウルトラマンに登場するキャラ一覧です。
(アマゾンプライムさんのリンク貼っておきますので興味ある方は観て下さいね。)
●ウルトラマンとハヤタが出会う回
「第1話. ウルトラ作戦第一号」
●ネロンガ登場回
「第3話. 科特隊出撃せよ」
●ガボラ登場回
「第9話. 電光石火作戦」
●ザラブ星人登場回
「第18話. 遊星から来た兄弟」
●メフィラス星人登場回
「第33話.禁じられた言葉」
●ゼットン、ゼットン星人、ゾフィー登場回
「第39話. さらばウルトラマン」
今回登場しないかも、でも重要キャラ
●バルタン星人登場回
「第2話. 侵略者を撃て」
「第16話. 科特隊宇宙へ」
~ウルトラQより~
●ケムール人登場回
「第19話. 2020年の挑戦」
<ZEROのオタク目線で解説>
以上の9作品は観ておいたほうがいいでしょう。
余裕のない人はこの中でも登場が確定していない
バルタン星人登場の回(第2話,16話)と、
ケムール人登場の回(ウルトラ第Q19)は飛ばしてせめて計6作品だけでも観ておきましょう。
なぜならその6作品で今回のシン・ウルトラマン予告動画に登場する怪獣、星人すべてを網羅することができるからです。
その6作品の中でベムラーは今回登場可能性は低いですが、
初回の1話(ウルトラマンとハヤタが出会う回)
と最終回の39話(ゾフィー登場回)はもちろん必須です。
特に最終話にはウルトラ6兄弟の一人ゾフィーが登場するためその意味でも必須です。
あと、ゾフィーはシン・ウルトラマンの予告動画では出てこなかったものの、
予告ポスターにはあの有名なセリフ
「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」
とあります。
これだけでファンは
「え?ゾフィー出るの?」
と思ってしまいます。
そんな期待をさせておいて出ないという意地悪なことは庵野監督がするとは思えません。
その点ではメフィラス星人もはっきりと星人体として予告動画には登場していません。
ですが、これもファンにとってはメフィラス星人が出るとしか思えません。
いや、おそらく出るでしょう。
「私と一緒にこの星のために働きませんか?」
と笑顔で名刺を渡して自己紹介してくる営業マン(の山本耕史さん)とその名刺の内容で、
「特命全権大使 外星人第0号 メフィラス」
までわざわざ見えるようなカメラアングルを持ってきるのですから、
ここまで期待させておいて裏切るようなことは庵野先生はしないと思います。
でももしかしたら人間体でのみ、あるいはこのメフィラス星人とはかなりデザインが違うこともありえるため、それを含めて95%くらいの登場確率ですね。
↓そしてバルタン星人、これは予告編には登場していないですが、ウルトラマンの敵と言えばバルタン星人としてその名を知らない人はいないほど有名なので必須としました。
そしてもう一つバルタンを必須に加えた理由として、「第33話.禁じられた言葉」にメフィラス星人の手下として登場するんです。(一瞬ですけどね)なのでそれと同じポジションで今回登場するザラブ星人とともに登場する可能性は十分にあります。
同じ理由でメフィラス星人の手下として33話に登場したもう2人の星人ザラブ星人とケムール人。
↓ザラブ星人はすでに予告動画で登場してるため確定。
ケムール人は今回登場の可能性は高くないかもしれませんが私的にはとても引っかかることがあります。
それはまず当時のウルトラQでケムール人が登場した回のタイトル「2020年の挑戦い」ということです。
今は2022年となってもう過ぎてしまいましたが、現代と当時をつなぐ内容として今回の何かを入れてくるのではないかな?と考えこのあたりも気になります。
あとは個人的にケムール人のキャラが好きだから。あの独特で不気味なキャラ。気持ち悪い走り方やピクピクした動きも含めて。
↓そしてそのスーツアクターが何を隠そう当時のウルトラマンの古谷敏さんだから必須としてカウントしました。
あと、最終回に登場するゼットン星人の着ぐるみはケムール人の使いまわしなためその点も見どころです。
注目すべき怪獣,星人の能力,特徴
ウルトラマン(登場確定)
M78星雲・光の国からやってきた巨人。宇宙怪獣ベムラーを追って地球を訪れ、その途中ハヤタと一体化して怪獣と戦う。 スペシウム光線、八つ裂き光輪、等が必殺技。
<ZEROのオタク目線で解説>
まず造形的な話からウルトラマンの顔には3タイプあり、
Aタイプは1話~13話まで使用されたマスクはラテックス(ゴム)製、で口が動くしくみになっています。
しかし、その動きは微妙すぎるため実際の映像でウルトラマンの口の動きを確認できる人はほとんどいないかと思われます。上記必須9作品の中で言うとAタイプの登場回は以下となります。
●ウルトラマンとハヤタが出会う回
「第1話. ウルトラ作戦第一号」
●ネロンガ登場回
「第3話. 科特隊出撃せよ」
●ガボラ登場回
「第9話. 電光石火作戦」
●バルタン星人登場回(第2話)
「第2話. 侵略者を撃て」
Bタイプは14話~29話まで使用されたマスクで、素材はFRP製となり、口は動きません。
そして顔全体も形もきれいな曲線となります。口はややおちょぼ口。 あとAタイプとの違いとしては胸筋と肩の筋肉が盛られていてたくましくなっています。
上記必須9作品の中で言うとBタイプの登場回は以下となります。
●バルタン星人登場回(第16話)
「第16話. 科特隊宇宙へ」
●ザラブ星人登場回
「第18話. 遊星から来た兄弟」
Cタイプは30話~39話まで使用されたマスクで、素材は Bタイプと同じFRP製で、肩と胸の筋肉がさらに盛られてちょいマッチョのなっています。
口はBタイプに比べて少し大きくなり微笑んでいるような顔です。
アルカイックスマイルが強調されています。
全体的に均整のとれたプロポーションで、中に入っていた古谷敏さんが細身であり脚も長く、このCタイプは私の中では国宝に値するくらいの芸術性があると思っています。
上記必須9作品の中で言うとCタイプの登場回は以下となります。
●メフィラス星人登場回
「第33話.禁じられた言葉」
●ゼットン、ゼットン星人、ゾフィー登場回
「第39話. さらばウルトラマン」
あと、ウルトラマンが劇中で喋る回として第一話と最終話があるのですが、途中のメフィラス星人との戦でも実は喋るんです。
しかも「第1話と最終話」と「メフィラス戦33話」のウルトラマンの声優は違うのです。
「第1話と最終話」は近藤久さんで宇宙人っぽい変なしゃべり方なのですが、
メフィラス戦33話での声優は中曽根雅夫さん、いつも「ヘアッ」とか「シュワッチ」とかの声役の人です。
このメフィラス戦では宇宙人っぽく喋ってないのでカッコイイです。これも見どころの一つだと思います。
ネロンガ(登場確定)
初代登場回
「第3話. 科特隊出撃せよ」
能力 身体を透明化する
普段は透明、電気を吸収すると姿を現す
電気を常食とする
<ZEROのオタク目線で解説>
ネロンガで重要なことはその着ぐるみがのちに改造されて他の怪獣として使いまわされたということです。
順番としては
パゴス(ウルトラQ第18話. 虹の卵)
➡ネロンガ(ウルトラマン第3話. 科特隊出撃せよ)
➡マグラー(ウルトラマン第8話. 怪獣無法地帯)
➡ガボラ(ウルトラマン第9話. 電光石火作戦)なのでその進化の過程を観るという点でも今回お勧めするウルトラマン3話,8話,9話をお観ておくことがよいかと思われます。
当時はお金がなくて怪獣使いまわしとか大変でしたね。
でも見事に違和感なく造形されています。
ガボラ(登場確定)
初代登場回
「第9話. 電光石火作戦」
特徴 ウランを常食とする
<ZEROのオタク目線で解説>
上記ネロンガで解説したように、ネロンガ➡マグラー➡ガボラと改造されるので、その変化も変化も見どころの一つ
ザラブ星人(登場確定)
初代登場回
「第18話. 遊星から来た兄弟」
特徴 毒ガス噴射、変身能力 科学力
<ZEROのオタク目線で解説>
コイツは人間に化けたりウルトラマンに化けて人間とウルトラマンとの信頼関係と断ち切るなかなか知能犯なんですよ。
人間とコミュニケーションをとるために翻訳機も自ら開発するなど、人類よりずっと優れた文明を持った星からやってきました。
身体能力や光線技ではウルトラマンに劣りますが、その知能と科学力、変身能力で今回のシン・ウルトラマンでもかなり苦しめられることが予想されます。
メフィラス星人(登場確率95%くらい)
初代登場回
「第33話.禁じられた言葉」
特徴 知能(IQ1万)重力を自在に操る 身体能力や光線技はウルトラマンと互角以上
<ZEROのオタク目線で解説>
ウルトラマンには負けなかったことで有名
バルタン星人、ザラブ星人、ケムール人を使える。
また、重力自在にを操ることや、人を巨大化させて暴れさせることもできるといった、チート級の能力を持つ。
IQ1万で、ウルトラマンを罠にかけるとか、手口が巧妙ってのが現代の映画で使えるキャラだと思います。
例えばバットマンの敵役ジョーカーやリドラー。身体能力的には普通の人間なのに毎回バットマンを苦しめるように。ただ暴れるだけの怪獣とは違い、あらゆる手段でウルトラマンを苦しめられることが予想されます。
メフィラス星人の場合IQ1万で身体能力がウルトラマンと互角となれば、ほぼ勝ち目ないんじゃね?という感じですね。
もしかしたら今回召喚される怪獣のなかにゼットンがいるというのもあり得るかもしれません。
そうなるともうウルトラマン一人では太刀打ちできないですね。
そこでもしかしたら次のお兄さんが登場するのでしょうか。ワクワクです。
ゾフィー(登場確率90%くらい)
初代登場回
「第39話. さらばウルトラマン」
特徴 ウルトラ警備隊隊長 ウルトラの長兄 必殺技M87光線
<ZEROのオタク目線で解説>
ウルトラ警備隊隊長、必殺技M87光線は最強といわれています。
でもウルトラシリーズの中での登場でゾフィーは大体弱く、負ける可哀そうなポジション。
しかし昭和生まれでリアルタイムにウルトラシリーズ を見ていた方々にとってはゾフィーは困った時に現れる、
たとえ敵に自分が殺されも助けにきてくれる、頼もしく優しいお兄さんという存在。
(ちなみに私にとってもそうです。残念ながらリアルタイムではなかったけどゾフィー大好きです。)
なので今回ゾフィーの登場を待ってる昭和の人は多いはずです。
ちなみに初登場時のゾフィーはウルトラマンのAタイプ着ぐるみをベースにCタイプのマスクを使用しています。
あと、この時のゾフィーのトサカ部分は黒色。
なので、今回もしゾフィーが登場するとしたらおそらくトサカは黒くなるかと思われます。
当時のリスペクトという意味もありますが、そうしないとウルトラマンと区別がつきにくくなるからです。
そして必殺技がM78光線でなく87の理由は、もともとM87星雲という設定だったのですが、それが印刷時のミスで78星雲と印刷されてしまい、それがそのまま広まってしまったためという裏話があります。
その名残でゾフィーの光線には本来つけるはずだったM87という名が残されているのではと思われます。
ゼットン(登場確率70%くらい)
初代登場回
「第39話. さらばウルトラマン」
特徴 火炎攻撃 ゼットンシャッター(バリア) テレポーテーション
<ZEROのオタク目線で解説>
初代シリーズ内でウルトラマンを倒した唯一の怪獣として有名。ウルトラマンのあらゆる光線技が通用せず、身体能力でもウルトラマンを上回る、当時シリーズの中で最強の怪獣。
でもその動きや見た目はどことなくコミカルでかわいいと感じてしまうのは私だけでしょうか。
身体能力的にはウルトラマンを上回るものの、知能的には並みの怪獣程度といったところなので、当時は人間やウルトラマンが頑張ってなんとか倒せるかなという強さ。
しかし、今回もしIQ1万のメフィラスが意のままに動く忠実な手下としてこのゼットンが登場させてしまったら、誰も倒せないかもしれませんね。
バルタン星人(登場確率70%くらい)
初代登場回
「第2話. 侵略者を撃て」
「第16話. 科特隊宇宙へ」
特徴 分身能力 無重力攻撃 冷凍光線
<ZEROのオタク目線で解説>
まず造形的な解説として、ファンの方はみなさん知ってると思いますが、もともとウルトラQで使用されたセミ人間をベースに頭とハサミをつけたものです。
ハサミは武器にすると本当ならめちやくちゃ強力になりそう。ウルトラマンの腕とか切れそうだけど、そういう使い方は決してしないのがバルタン星人です。
武器にするのはするけど冷凍光線や無重力攻撃を発動するために使います。
一度、このハサミを肉弾戦の協力な武器として使用するバルタン星人も観てみたいというのが私の願いです。(←ウルトラマンA最終回のセリフか)
ケムール人(登場確率50%くらいかな)
初代登場回
「第19話. 2020年の挑戦」
特徴 高速移動 未来に転送する液体噴射
<ZEROのオタク目線で解説>
上記必須作品でも解説しましたが、ケムール人はもともとはウルトラQに登場するキャラで、頭の触手?から液体を噴射し、それに触れると消えてしまう。
消えたものは未来に送られるという内容です。
その未来というのが2020年なのです。
ウルトラマンの作品中ではメフィラス星人の手下として登場しました。(一瞬ですけど)そしてそのケムールの着ぐるみの使い回しがゼットン星人のです。
ゼットン星人はケムールの前後を逆にしてスーツを着せただけですので、その2つは容姿が酷似しています。
ケムール人はゼットン星人と酷似していて、そしてメフィラス星人の子分でもあるため重要なキャラと言えます。
↓スーツを着ているのがゼットン星人、走ってるのがケムール人です。
さて、以上が
シン・ウルトラマン観る前に把握したい初代作品(前編)
【ウルトラマンオタク歴40年のY-o-ZEROが解説!】となります。
次は後半、主にウルトラマンの光線技、プラスで知っておきたいキャラの解説です。さらにマニアック目線となります。