序章
「憧れ」
中学生の時勉強についてはクラスでもワースト10に入ることもあったほど勉強には素晴らしい力?
を持っていた僕(すげ~!)は「なにか人とは違ったことをしてやるぜ!」 そう思ったことから始めた一つが自転車で遠くに出かけるということだった。
だが、なぜそれを選んだかは自分でもよくわからない。別に何でもよかったのだろう。^_^;
それまでもちょこちょこ自転車で遠出はしていたが、ある日初めて僕の住む郡山市の隣の市である奈良市(電車で行けば二駅あり、その間の距離は10kmほどではある。)まで走った。
それが僕にとってはあまりにも嬉しいことだったのだ。
なぜならいつもなら電車を降りて歩いていく店にもその日は店の前に自転車を止めたことや、そこを歩いていく人達を悠々と自転車で抜かしていったり、とにかく、今まで電車でしか行けなかったその場所に、決してあり得ることのなかった 「僕と自転車」のコンビがそこに存在したからだ。
些細なことだがとても感動したのを憶えている。(その頃は純情だったのさ、今もそうだけど・・?)
それが引き金となったのだろうか、以来僕は自転車で遠くに行く喜びと、それを自慢したい気持ちが高まりさらに遠くを目指すようになり僕の自転車旅行の趣味はエスカレートしていった。
(でも実際それを誰かに自慢しても大抵は「ようやるわ・・」といった冷ややかな反応を頂くだけだった。・・^_^;)
Vol.0 DREAM-1 Episode 0